プロジェクトインタビュー 株式会社レキサス IoT OKINAWA Boot Camp 前編

プロジェクトインタビュー 株式会社レキサス IoT OKINAWA Boot Camp 前編
 
沖縄にも自社のオリジナルサービスを強みにしていたり、県外企業と共同でプロジェクトを進めている企業があります。そのような企業のインタビューが行えないかと考えていたところ、本土の企業と沖縄で開発合宿を行っている企業がある…!? ということを聞き、株式会社レキサスのIoT合宿(IoT OKINAWA Boot Camp)にお邪魔し、同社執行役員兼プロダクトマネージャーである大西敬吾さんにお話を伺ってきました。今回は、ユニークな取り組みやいろいろなプロジェクトを紹介するインタビューです。

IoT合宿を始めた経緯を教えてください
レキサスは創業以来、企業向けWebグループウェアや携帯電話向けのASPサービス、データセンター監視サービスなどを提供していた企業なのですが、これからの時代に合わせて私たちも提供していくサービスを変えていかなければいけない、と考えていました。
 
そこで、ライフスタイルを変えるためのサービスとして、ペット向けの「Halope H(ハロペエイチ)」やフォトアルバム作成支援サービス「PhotoBrigde(フォトブリッジ)」をリリースしました。今後はハードウェアを使ったサービスやコミュニケーションをサポートするサービスなど、IoT時代に合ったサービスを提供していこうと思っています。
大西敬吾さん
IoTは、いろいろな業種・分野のモノがつながることから、1社で全てをサービス設計していくのが難しくなってきています。そのため、クラウドからハードウェアまで各分野の専門家が集結し、合宿にて共に創り出せればと考えたのがこのIoT合宿を始めた経緯です。
 
実は20代の頃、新しいサービスを短期間で開発するという機会があり、この時に合宿を実施してうまくいった成功体験があったんですね。それを思い出して、IoT関連のテーマも合宿をした方がいいんじゃないか、ということで1回目をやりました。昨年の4月から開始したのですが、その後なんだかんだで毎月合宿をしていますね。自社プロダクトの開発もあり、おおよそ月1回の頻度で実施しています。このペースを継続して、ユーザが喜ぶ良いサービスがどんどん世の中に出ていったらいいなぁ、ということを望んでいます。
合宿はどのようなタイミングで始まるのでしょうか?
何かこういうものがあったらいいよね、というアイデアがあって、そのアイデアを企画ストーリーにまとめたりする中で「もしかしたらこれいけそうじゃん!」となった時が多いですね。合宿でさらに具体的に検討して、計画に落とし込むまでのフェーズを集中的に実施します。
 
これまでの9ヶ月で5社のクライアント様にご参加いただきました。ちなみに今回のKDDIウェブコミュニケーションズさんは3回目の参加になります。始まりはいくつかのケースがあって、イベントなどのプレゼンテーションで合宿の紹介をした時にお声がけいただくことがあります。もともと存じ上げている場合は、居酒屋で「やりましょうよ!」って話がはずんで合宿に発展することもあります。
 
ただ、沖縄で合宿というと稟議が通りにくいみたいです。どうしても「沖縄=観光」という誤解を受けるようで(笑) 沖縄という非日常空間がなぜ必要なのか、という点についてもご理解いただけるように支援しています。

合宿メンバー
一日のスケジュールはどのような感じですか?
原則9:30-18:30と決めています。合宿というと、朝から晩までずっと眠らずに寝る間を惜しんでやるハッカソンイベントのような形態もありますが、質の良いアウトプットを出すためには向いていないと思っています。なので、僕は時間をしっかりと決めてやって、ファシリテーションに注力しています。合宿中にフルスロットルで走りすぎて、合宿から帰ったあとは疲れて何もできない、という状態も良くありません。合宿後もそのまま走り続けられるように、ピークは最終日に持ってこないように気をつけています。
今回の合宿に参加されていた KDDIウェブコミュニケーションズ カタチ想造事業本部 Twilio事業部 ゼネラルマネージャーである小出範幸さんにお話を伺いました。
 
KDDIウェブコミュニケーションズはKDDIの子会社で、機動性高く小回りの利く、Web周りのサービスを提供する会社です。今年で20周年を迎えるホスティング事業を主軸に展開してきましたが、数年前からはホスティングに加えて新しい事業を作ろうということで、いろいろなサービスを増やしてきています。今回はTwilio(トゥイリオ)というアメリカ発のクラウド電話APIサービスを使ったプロジェクトで、そのプロジェクトに関わるメンバーが合宿に参加しています。今日は私を含め3名、お客さんの声を聞いている営業が1名、技術的なご意見番として技術が1名来ています。
小出さん
合宿の成果やアウトプットをどうするかについては、事前にSlackというコミュニケーションツール上でレキサスさんを交えて話をしたり、大西さんが東京に来た際に、私の上司も含めて話をしたりして決めています。
 
合宿のメリットとしては、議論を深掘りできるので成果を一気にまとめ上げられることですね。例えば、この合宿は1日8時間×3日で24時間になりますが、打ち合わせ2時間×12回と比較したら断然効果的です。なぜかというと、2時間ずつに分けると、多くの場合、各回の最初は忘れていたことを思い出すためのレビューで時間が取られたりしてしまいます。そこを3日間に詰め込むと、レビューをすっ飛ばして議論を重ねられるので効率が上がります。また、第三者によるファシリテーションは、議論の幅を広げるというか、社内では出ないような視点も得られるので、プロダクトや事業プランの完成度が高まります。大西さんのファシリテーションがなかったら、今回のプロジェクトはうまく進んでいなかったかもしれません。大西さん最高! 当然、交通費も宿泊費もかかりますし、時間的にも拘束されますが、それを超えるメリットがあります。今までだったら3ヶ月とか半年かけてもまとまらなかったものが、レキサスさんの力を借りることで「ひとつの事業として行けそうだね」というところまで短期間にまとめられるのが何よりのメリットです。「沖縄まで来ちゃったからには成果を出さないと!」というプレッシャーというか無言の圧力(かも)もいい意味で促進剤になっている気がします(笑)

 

後編に続きます。

 

沖縄と本土の企業が一体となってプロジェクトを進めるハイレベルな現場に立ち会うことができました。メンバーみんなでTwilioのTシャツやジャージを着ていて、この合宿にかける意気込み、そして気合の凄さを感じました。
 
インタビュー後編では、「今までの合宿で生まれたプロダクトの紹介」や「合宿を通じての今後の展望」について伺います。
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